初めまして!

BYRSAMで代表細川の尻叩きを担当している柴田です。
実は国内外の伝統・文化を専門に研究していました。

今回から少しずつ、私の記事も増えてきますのでよろしくお願いします。

 

皆さんは、ビジネスをする上で「色」にこだわったことはありますか?
実は、私たちの行動の多くが「色」の影響を受けていることが判明しています。

例えば、赤。「あか」は「あけ」と同じで、古代日本では「あかつき」、「夜明け」など「明るい」ことを意味します。

かたや、欧州で赤を意味する単語のredやrougeは「血」を語源とし、戦や災いの色でありながら、温かい血のイメージから愛の色でもあります。

 

今回はそんな「赤」の知られざるパワーについてお話ししていきます。

 

 

 

  

1.どうして赤いの?あんなところやこんなところ

 

街を歩いていて、「赤」を見かけるのは、一体どんな場面でしょう?

まず、ドライブやツーリングがお好きな方はまず標識を思い浮かべますよね。
自転車で走行しているときも、「止まれ」の標識や、「侵入禁止」が目に入ります。

カフェ巡りがお好きな方なら喫茶店のソファーが思い浮かんだり、お酒が好きな方なら飲み屋街の赤提灯が思い浮かんだりします。

クリスマスも赤いですよね!
緑のクリスマスツリーに、赤い衣装のサンタクロース。

 

「赤」という色は人間社会の中で実に効果的に使用されています。

 

①その先行き止まり!標識の「赤」

赤は赤でも、彩度の高い赤色はあらゆる色の中で最も目を引く色です。

確かに、信号の赤ほど目を引く「赤」はないかもしれません。

それ以外にも、工事現場でも「注意!」の赤い看板が置かれていたり、赤いカラーコーンが置かれているだけで「入ってはいけないんだな」と判断しますよね。

そのため、「行き止まり」や「禁止」など目を向けてほしいメッセージを持たせるのが非常に得意な色です。

 

②レストランや喫茶店の「赤」

赤色に限らず「暖色」と呼ばれる色は、時間の流れを遅く感じる効果があります。

そんなバカなと思ったそこのあなた!
喫茶店のルノワールを思い浮かべてください。

ルノワールは赤い絨毯に、赤い椅子、赤いソファでレイアウトされていますよね。

お子様に大人気なガスト。ガストといえばチーズinハンバーグですが、正式名称は「cafe レストラン ガスト」です。

このように、暖色は短い滞在時間でも満足感を演出しやすく、それでいながらお店の回転率を上げることができる優秀な色です。

アメリカの研究データでは、赤い空間で商談したところ、実際は3時間にも関わらず、体感では6時間もの充実した体験を得られた報告されています。

もし、喫茶店やお店の商談スペースを作るなら、暖色を取り入れてみましょう!

 

 

③居酒屋の「赤」提灯

赤色には目を引くだけでなく、実は、食欲を喚起させる効果もあります。

仕事終わりの飲み会で、2軒目を探してフラフラと歩く……。

「お、いいじゃん」と入ったお店を思い出してみてください。

赤い軒先、白い文字で「大衆酒場〇〇」とか「焼き鳥〇〇」「こだわり酒場」などと書かれていませんか?

そう!赤色で目を引いて、食欲を刺激して、お店に入れる…

私たちは、戦略的にお店に誘導されているのです!

特に酔っ払った人間は、赤色に吸い寄せられやすくなっています。

次のお店、また次のお店とハシゴしてしまう私たちは、まさにお店の罠にかかっていると言えるでしょう。

 

 

④クリスマスの「赤」

赤色の凄さはこれだけではありません。

注意喚起させるための赤、短時間で満足感を与えるための赤、酔っ払いホイホイさせる赤…

そして赤色には暖かさを感じる効果もあります。

確かに、冬にお馴染み「ホッカイロ」は見た目からして暖かいし、
クリスマスの装飾でレイアウトしたお家はどこか暖かみを感じさえます。

アメリカの研究によれば、一面赤色の部屋で過ごしてもらったところ、体感温度が3度上がったそうです。

このことから赤色をインテリアやファッションに取り入れれば、寒い冬でも3度も暖かく過ごすことができます。

いかがでしょうか?私たちの生活は、赤色に限定してもこれだけの影響を受けています。

さらに、人間は目だけではなく皮膚でも色を見ていると言われています。

1910年にシュタインという研究者が色や筋肉が反応することを実証し、この筋肉変化のことを「トーナス変化」と呼びました。
どの程度、筋肉の状態が変化しているのかを表した数値をライト・トーナス値といいます。

残念ながら私たちが赤色を好きでも嫌いでも、無自覚のうちに体が色に合わせて反応してしまっているのです。

 

 

 

2.赤が好きな人ってこんな人

 

「赤」の持つパワーについては前述のとおりです。

さて、それでは赤色を好むのはどんな人でしょうか?

BYRSAMの代表はファッションのアクセントカラーを赤色に統一するくらいには赤色が好きです。

日本人の場合、多くの成人男性が赤を好むことが分かっており、また、青が判別できない乳児・幼児にも好まれる色とされています。

最近では多様化が進んでいますが、ひと昔前の戦隊ヒーローは色の持つイメージそのままな性格をしていることが多いですね。

特にレッドはほぼ必ず「正義感が強い熱血リーダー」ですよね。
これは色彩心理学において赤が「行動力があり、正義感も人一倍強い」というイメージに合致するのです。

戦隊シリーズで「赤」がリーダーに選ばれた背景には、子供たちに人気な色だったからだそう…。

では実際に「赤」を好む人の傾向と、似た色で「橙」「ピンク」についてもお話しします!

 

◆赤

行動的なイメージを与えることができ、外交的な性格の人に好まれる傾向にあります。活発的で行動力があり、情熱的で正義感が強い人に好まれます。

意志の強い人や、そうなりたいと思う人にも好かれます。

リーダーの資質もあり、経営者、政治家、管理職等に向いており、人から注目を浴びたいときも赤を身に着けたくなるようです。

注意が必要なのは、赤を好む人の中には感情の起伏が激しい人もいることです。一見すると穏やかに見えて、突然怒り出す場合も……。

 

◆橙

楽しいイメージを作る色で、気軽さや親しみやすさを生みます。

行動力があり競争心が強く、喜怒哀楽が激しい傾向にあるようです。

大勢で行動するのを好み、親しみやすさも兼ね備えています。頭の回転が早く、意志も強い人が多いです。社交的傾向が強いものの、中には人と接するより物作りに興味を持つ人もいるようです。

話好きで明るくしたしみやすく付き合いやすい人が多い。感情表現もストレートな人が多いです。

 

◆ピンク

知的で穏やかな家庭で育った女性に多く好まれる傾向にあります。

穏やかで優しい平和主義。空想家で幸せな将来を夢見ている人も多いとか。上品で気配りができるやさしい性格ですが、濃いピンクが好きな人は情熱的で活動的な部分もあります。

程度はその人によりますが、依存傾向があり傷つきやすい人が多いようです。ただ、濃いピンクが好きな人は赤が好きな人の性格に近いです。

 

 

3.女性必見!赤色にまつわるヒ・ミ・ツ❤️

 

さて、少し長くなりましたが色々なお話をしましたので、最後に赤の持つパワーについてまとめておきます。

 

【効果】  【印象】
目を引きやすい 活発

時間の進みを遅く感じる

行動的

食欲を喚起する

正義感が強い

目を覚まさせる

リーダーシップがある

暖かく感じる

意志が強い

  

もし、明確に成し遂げたい夢や目標があるならば、赤を効果的に使いましょう!
実力は努力でしか身につきませんが、色を味方につけることは無自覚で「なりたい自分」にしてくれる最も簡単な方法です。 

そしてこれはオマケのお話。

赤が目を引きやすい色であることはご説明しましたが、これは男女で差があります。

女性は赤いもの全般に、それこそスーパーで値引きされている赤い数字等にも目を引かれますが、男性は赤い服を着た「女性」に特に目を引かれ、魅力を感じやすいそうです。

意中の男性がいる方は赤を取り入れてはいかがでしょうか?  

細川美優